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日本人にとっての幸せになる働き方とは?
『日本人は「移民は優秀な人」だとわかっていない』(2020年12月25日配信)、「日本の男は自分の履く『ゲタの高さ』を知らない」(2021年1月1日配信)に続いて、
出口治明さんと上野千鶴子さんが、語り合った新著『あなたの会社、その働き方は幸せですか? 』から一部を抜粋、再構成してお届けします。
■日本の1人当たりGDPはシンガポールに劣る
出口 治明(以下、出口):この30年間で日本の名目GDP(国内総生産)の世界シェアは最も高かった時の半分以下になりました。
国民1人当たりの名目GDPも2000年には2位でしたが、このあとずっと下降し続けて2018年には26位まで落ちています。
日本がどんどん貧しくなっていることは確かなのですが、名目GDPではまだ世界3位だから、自分たちはお金持ちだと錯覚しています。
名目GDPが大きくなるのは人口が多いからにすぎません。さらに労働生産性では、1970年に比較統計を取り始めてからずっとG7(主要7カ国)で最低です。
ある友人がシンガポールに行ったら、えらい物価が高くてびっくりしたと。「ホテルでアフタヌーンティーを頼んだら、5000円以上取られたけれど、
外国人やからぼったくられたんやろか」と言うので、スマホで検索して、シンガポールの1人当たりのGDPを見せたら、すぐに納得しました。無意識にシンガポールより日本が上やと思っていたけれど、違うんやなと。
上野 千鶴子(以下、上野):1人当たりGDPは、すでにシンガポールに抜かれているんですね