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東京五輪・パラリンピックのボート、カヌー会場として東京都が新設した「海の森水上競技場」(江東区)の競技関連装置に大量のカキが発生していることが分かった。レース環境に悪影響を及ぼすため、都は約1億4000万円を投じてカキを一時的に除去。来年の東京大会はひとまず乗り切れそうだが、大会後も毎年1億円以上の対策費が必要となりかねず、関係者が頭を抱えている。(岡本太)
「カキに苦しめられるなんて…」。11月下旬、東京都五輪・パラリンピック準備局の佐竹禎司課長が、陸に揚げられた競技場の「消波装置」を恨めしそうに見つめた。
「消波装置」は、スイミングプールのコースロープを巨大化したような姿で、一基が直径60センチ、長さ12メートルの円筒形。ボートやカヌーが進む際に発生する波の勢いを表面の細かな編み目で吸収して約七割低減する。競技場の両側と中央に計3列、総延長約5.6キロにわたって約470基が浮かぶ―はずだった。
「装置が沈んでいるようだけど、大丈夫?」。異変が見つかったのは昨年8月。五輪のテストを兼ねたカヌーの国際大会で、競技関係者から指摘を受けた時だった。都が点検すると、複数の装置でカキの付着が判明。その後、カキのシーズンである冬を迎えると、カキは装置の表面を覆うほどに成長。全体の7割に当たる総延長約4キロ分の装置で付着が確認され、一部の装置は完�