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プラモデルが売れている。新型コロナウイルスによる「巣ごもり需要」とみられ、関連商品の売り上げも伸びたという。あの人気アニメもプラモ化され、模型ファンの拡大が期待される。ただ、各メーカーのトップらに聞くと、必ずしも順風満帆でもないようだ。
【写真】タミヤの田宮俊作会長=2020年11月8日、静岡市駿河区の静岡ホビースクエア
「前年比で30%以上増えた。生産が間に合わず、世界的に商品が足りない」と語るのは、模型大手タミヤ(静岡市駿河区)の田宮俊作会長だ。プラモデルに携わって半世紀以上だが、「僕が30~40代で設計した船の模型も売れている。こんなことは初めて」と驚きを隠さない。
タミヤによると、プラモデルやラジコン、ミニ四駆だけでなく、工具のニッパーや塗料、接着剤などが全体的に売れており、一部で品薄が続いているという。担当者は「外出が減り、家でプラモを作り始めた人が多いのでは」と推測する。コロナで海外工場の稼働が制限されたため、国内では新たな従業員も募集したという。
自動車模型で有名な青島文化教材社(静岡市葵区)では、塗装や接着剤が不要の初心者向けプラモが前年比で約5倍の売れ行きだという。トヨタ2000GTやジムニーといった商品で、青嶋大輔社長は「子どもや初心者が手を延ばしたのでは」とみる。
模型ファンは40代以上が多く、高齢化が業界の悩みの種だった。コロナで新製品を発表するホビーショーや子ども向けの模型教室などが相次いで中止となり、若いファンを増やす機会が減ったことにも危機感が広がっていた。そんな中で到来したブームに、青嶋社長は「模型店が減り、プラモがどこで買えるか知らない子も多かった。手にする機会があれば楽しんでもらえる」と期待を見せる。
予期せぬ人気により、品薄も続いている。
航空機の模型が得意なハセガワ(静岡県焼津市)の長谷川勝人社長のもとには、取引先の模型店から「ここ10年で一番売れた。店を閉めなくてよかった」「みんな困っているのに、明るい話で申し訳ない」といった声が届く。しかし「受注量の6割しか出荷できていない」とも言う。
朝日新聞社
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