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米主要メディアは５日、大統領選で民主党のバイデン前副大統領（７７）が共和党の現職トランプ大統領（７４）を破り、勝利を確実にしたと伝えた。ただトランプ氏は一部州で票の集計停止を求めて法廷闘争に打って出ており、バイデン氏勝利で最終決着するかどうかは不透明だ。そうした中、今後はトランプ氏支持派が２つに分かれ、あくまで敗北を認めないグループがカルト集団化するとの見方が浮上している―。
米大統領選は５日、民主党のバイデン氏が勢いを見せ、当選に必要な選挙人の過半数獲得へ前進した。共和党が前回取ったラストベルト（さびた工業地帯）の激戦州、中西部ミシガン州とウィスコンシン州を奪還。開票が続く共和党地盤の南部ジョージア州で０・４ポイント差に詰め寄り、西部アリゾナ、ネバダ両州で僅差ながら先行した。民主党支持層の利用が多い郵便投票の集計で得票を伸ばした。
ただ、トランプ氏は、選挙で不正があったと主張して、陣営が集計の差し止めを求めている。
そんな中で「トランプ優勢Ｔｒｕｍｐ Ｗｉｎｎｉｎｇ?」と発信するのは、ユーチューブチャンネル「セイカイ発見ＴＶ～政界の賢者にミライの正解を聞く～」で情報発信している国際政治ジャーナリストのケビン・クローン氏だ。
「４年前の大統領選でも、ヒラリー・クリントンに不法移民や既に死亡していた者が投票していた事実があり、民主党はキレイゴトと建前ばかりで偽善的な傾向があります。今回もミシガン州とウィスコンシン州では、集計中だった夜中の３時にバイデン票だけはね上がったため、トランプ大統領は集計中止を訴えた。これを最高裁まで争うようだ」
バイデン氏の勝利が伝えられても、トランプ氏は法廷闘争に持ち込むため、最終決着はまだ先になりそうだ。
クローン氏はさらに「アメリカも日本のように、共産党の〝見える化〟をすれば、民主党がそれを抱え込む必要はなかった。でも民主党はいまや、不法移民と共産主義者と汚職エスタブリッシュメント（支配階級）の集合体となり、しかも外国人資本家勢力の影響下にある。それがアメリカ民主党なのです。自分たちがそうだからこそ、トランプをそう言って責める。そんな人間の心理、なんとなく分かりません？」と、アンチトランプ派の心理面にまで言及した。
一方、「サブカルチャーの心理学」などの著書で知られる社会心理学者の山岡重行氏はこう語る。
「トランプは大統領就任以来、不都合な情報をフェイクと決めつけ、自分だけが真実を語ると支持者に訴えてきた。これはカルト集団の常套手段である。トランプが早々に勝利宣言を出したのは、勝利以外の現実の否定宣言である。敗北は大規模な不正投票の結果で、真の大統領はトランプであり、バイデンはフェイク大統領だと死ぬまで言い張り続けるだろう」
今後はトランプ氏の支持者も、２つに分かれると予想する。
「支持者は二極化する。あくまで勝利を確信する勝ち組と、敗北を受け入れる負け組に分かれるのでは」
気になるのは敗北を受け入れず、あくまで勝利を確信する〝勝ち組〟の今後だ。
「熱狂的なトランプ支持者には、反エリート主義の陰謀論者『Ｑアノン』の支持者も多く、勝ち組はカルト集団化するだろう。これからはトランプ・カルトＶＳアメリカの、アメリカ南北朝時代が始まるかもしれない」
選挙が終わった後もトランプ氏や支持者の行動を注視する必要がありそうだ。
11/6(金) 5:05 東スポWeb
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