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昨年4月、東京・池袋で乗用車が暴走し11人が死傷した事故の初公判で、過失運転致死傷罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)が「車に異常が生じた」として自身の無罪を主張したことを受け、
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起訴状によると、飯塚被告は運転中に自転車で青信号の横断歩道を渡っていた松永真菜さん(当時31)と長女の莉子ちゃん(同3)をはねて死亡させ、通行人ら9人を負傷させた。事故発生時には時速約60キロから約96キロに急加速していた。同被告は事故後の事情聴取で「パニック状態となり、アクセルとブレーキを踏み間違えたかもしれない」などと運転操作を誤った可能性を認めていた。
ところが、飯塚被告は8日の初公判で一転して起訴内容を否認。同被告は「アクセルペダルを踏み続けたことはないと記憶している。車に何らかの異常が生じ、暴走した疑いがある」と、自身には責任がなく、運転車両の不具合を理由に無罪を主張した。
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