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2020/09/09
神戸市須磨区の自宅で介護していた当時90歳の祖母を殺害したとして、殺人罪に問われた女（22）の裁判員裁判が9日、神戸地裁で始まり、女は起訴状の内容を認めた。
起訴状によると、元幼稚園教諭の女は2019年10月８日、自宅で同居する祖母に対し、タオルを鼻に押さえつけたり口に詰め込んだりしたほか、鼻や口の近くを両手で押さえて窒息死させたとされる。
検察側は冒頭陳述で、（孫である）女が認知症の祖母の介護のため５か月間同居するなか、祖母に「体を拭いてほしい」と言われ、濡れたタオルで拭いている時の祖母の態度に腹を立てて殺害したと指摘した。
一方、弁護側は祖母と2人暮らしだった女が「１人では介護できない」と親戚に相談したもののサポートしてもらえなかったと述べ、「睡眠不足や適応障害の影響で殺害行為を思いとどまることができなかった。また当時、物事の善悪を判断する能力が衰える心神耗弱状態だった」と主張して刑の軽減を求めた。
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