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大阪メトロの4～6月、民営化後初の最終赤字 39億円
大阪市高速電気軌道（大阪メトロ）が11日発表した2020年4～6月期の連結決算は、最終損益が39億円の赤字（前年同期は58億円の黒字）だった。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛が響き、18年4月の民営化後、四半期ベースで初めて最終赤字となった。役員報酬の削減を打ち出し、具体的な額や期間は検討する。
売上高にあたる営業収益は42%減の271億円。新型コロナの影響で206億円押し下げられたとした。主力の鉄道事業が43%の減収で、バス事業や大阪市内で運営する地下街などの流通事業も減収となった。
コスト削減に向け、鉄道事業で業務委託費や修繕費などを見直す。25年度までの中期の経営計画も変更する。統合型リゾート（IR）の開業が見通せない中、1000億円超の総工費をかけて夢洲（ゆめしま）に計画していたタワービルについても規模や時期を再検討している。
2020年8月11日 16:06 日経