20/05/12 21:59:21 6sjXDiwz9.net
2020-05-12 10:12
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日本の一部SNSなどでは「偽中国語」を目にする機会がある。日本語からひらがなとカタカナを除いた漢字だけで会話するというもので、一見中国語に見えるが、使用する単語や文法が中国語とは違っている。日本人からすれば、おおむね意味は通じるがおかしな会話になり、面白みを感じるのだろう。
こういう遊びができるのも、日本語に漢字が残っているからだと言えるが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人はどうして今でも漢字を使うのかと題する記事を掲載した。
記事はまず、日本にも漢字廃止論はあったと紹介。江戸末期に前島密が徳川慶喜将軍に提出した「漢字御廃止之議」がその始めと言われると伝えた。その後も明治維新時から戦後間もなくまで何度か漢字廃止の議論が出たものの実現には至らなかったと指摘した。
では、韓国などでは漢字を廃止したのに、なぜ日本で廃止されることはなかったのだろうか。記事は4つの理由が考えられると分析。その1つが、「明治維新は上流階級で始まったこと」だからだ。明治維新後の士族は改革の対象であると同時に改革を推し進める人たちであり、漢字を使用していたのもこれらの人たちだったので漢字が残ったと論じた。
2つ目の理由は、「日本語の特徴」と関係があると分析。日本語には同音異義語が多いため、漢字をなくすと意味を伝達するのが難しくなると指摘した。3つ目は「政府公式文書は漢字で書かれてきたこと」。そのため、漢字を廃止すると過去の文書を理解できなくなる弊害があると論じた。4つ目は「現在では廃止する必要性がなくなったこと」。漢字はすでに簡略化されており、文字として完成された形になっているほか、パソコンの普及などで記録や文章を書く際の効率という面で西洋との差がほとんどなくなったからだとしている。
日本には漢字能力検定があったり、偽中国語の遊びがあったりするほか、日常のコミュニケーションにおいても漢字はもはやなくてはならない存在となっている。漢字の存在は中国人が日本に親近感を抱く助けにもなっており、筆談で通じるコミュニケーションの貴重な道具にもなっているのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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