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厚生労働省は8日、新型コロナウイルス感染症に関する新たな「相談・受診の目安」を公表した。息苦しさや高熱といった症状がある場合には「帰国者・接触者相談センター」などにすぐ相談するよう呼びかけている。「37.5度以上の発熱が4日以上続く」としていた従来の表現は、平熱に個人差があるなどの理由から記載をなくした。
新しい目安では?息苦しさ(呼吸困難)・強いだるさ(倦怠(けんたい)感)・高熱などの強い症状のいずれかがある?重症化しやすい人で、発熱やせきなどの比較的軽い風邪の症状がある?これら以外で、発熱やせきなど比較的軽い風邪の症状が続く―といった場合には、すぐに相談するよう促している。?については症状が4日以上続く場合は必ず相談し、本人が強い症状と思う場合にもすぐに相談するよう求めている。
「重症化しやすい人」は高齢者のほか▽糖尿病、心不全、呼吸器疾患といった基礎疾患がある人▽透析を受けている人▽免疫抑制剤・抗がん剤などを使用している人が該当する。妊婦に対しては、念のため重症化しやすい人と同様に、早めに相談することを勧めている。厚労省は目安について「これまで通り、検査については医師が個別に判断する」としている。
厚労省は2月に初めて、相談・受診の目安を公表した。強いだるさなどがある場合か、37.5度以上の熱が4日以上続く場合を目安に相談するよう呼びかけていたが、4日以上続かなければ相談の対象にならないと誤解されたり、保健所が検査を断り受診が遅れたりするケースが相次いだ。【金秀蓮】
毎日新聞2020年5月8日 22時20分(最終更新 5月8日 22時20分)
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