20/05/05 20:47:36 ZAorDlrn9.net
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一部機関に独占されてきたPCR検査
毎日、テレビでワイドショーを見ているが、いらいらして仕方がないのが、一向に進まないPCR検査だ。白鴎大学の岡田晴恵教授などは、2月からこの重要性を何十回、何百回と強調してきた。「医療崩壊を防ぐためには仕方がない」などとわけ知り顔に言う輩もいたが、症状が出ない感染者が多数いるこの感染症で実態を掴まないことには、どうにも対応できないことは自明である。
東京都の検査件数は、いまだに1万1691人(5月4日時点)に過ぎない。日本全体でも15万件を超えたところだ。欧米諸国や韓国の数十分の一に過ぎない。山梨大学の「医療維新」では、「途上国レベルの日本のPCR実施件数」「PCR検査の不十分な体制は日本の恥」と厳しく批判している。
「医療維新」の4月22日版では、なぜ日本のPCR検査件数が途上国レベルに低迷してきたのかについて、次のように実証的に解明している。
「3月下旬までは、地方衛生研究所・保健所がPCR検査をほぼ独占してきたのである。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議はPCR検査について、2月24日の『新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解』の中で、『急激な感染拡大に備え、限られたPCR検査の資源を、重症化のおそれがある方の検査のために集中させる必要がある』と表明した。PCR検査体制を増強していた世界の潮流を尻目に、PCR検査を地方衛生研究所・保健所にほぼ独占させ続けた結果、上限を世界水準からかけ離れた低値にとどまり続けさせることとなり、途上国レベルのPCR実施件数という大失態を招来したのである」
いまだにクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の感染者や死者を区別し、「帰国者・接触者相談センター」というネーミングにも、市中感染を少なく見せたいという専門家会議や厚労省の思惑が透けて見える。「クラスター班」もそうだ。確かにクラスターは発生するが、それ以上に市中感染が広がっているのが現状である。「帰国者・接触者」「クラスター」ばかりを追っかけているようでは、感染拡大を食い止めることはできないだろう。
安倍首相は4月冒頭に「1日2万件の検査」と述べた。これで増えるかと期待したが、まったく空文句だった。最近も、神奈川県で若い女性がPCR検査で陽性反応が出て、自宅で2週間余静養していたところ、神奈川県から検査無しで「もう大丈夫と言われた」が、その後、体調が悪化し再検査の結果、陽性反応が出たという。この女性は、「出歩かずに自宅にいたので良かったが、出歩いていたらまわりに感染させたかもしれない」と語っていた。
熱が数日続いて、体調が悪くとも検査をしてもらえないケースが多数ある。これは先進国の姿ではない。この現状は、まさに日本の恥さらしである
一部抜粋、全文はソースで
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2020.5.5(火)
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