20/04/28 19:13:07 iwexMHuD9.net
要約
・オックスフォード大学の哲学者であるトビー・オード氏は、「人間の文明が取り返しの付かないレベルで崩壊し、生き残った人間の生活が先史時代の水準に戻る」あるいは「人間という種が滅亡する」といった、人間の「実存的なリスク」に焦点を当てている数少ない研究者の一人
・人類の存亡レベルに匹敵するリスクの候補は「恒星の爆発」「悪質なウイルスの流行」「超火山の噴火」「人工知能の暴走」など多岐に渡る。なるほど、これら一つ一つを個別に考えれば確かにその可能性は高くないと言えるかもしれない
・しかし、「これら考えられる全てのリスクを合算し、どれか一つでも起こる可能性」は決して低くないとのこと。オード氏は21世紀に実存的リスクが現実のものとなる可能性を「6分の1」と推定しており、「21世紀は人間の滅亡を賭けたロシアンルーレットと同じ状況だ」と主張している
・コロナ禍以前から専門的な知識を持つ科学者の多くは近い将来に強力なウイルスが世界的に流行するだろうと確信しており、時に警鐘を鳴らしてきた。これはなにも専門家に限らず、ビル・ゲイツ氏が2015年のTEDスピーチで「今後数十年で1000万人以上が亡くなる事態があるとすれば、戦争より感染性のウイルスが原因でしょう」と述べたように、一部の人々もパンデミックの危険性について理解し何度も警告していた
・にもかかわらず、多くの人々はほとんどパンデミックの危険について考えてこなかった。これは、人間には記憶に残っている最近の経験から将来起きるイベントの可能性を推定することは得意だが、前例のない潜在的な大災害について考えることは不得手であるという特性があるためだとのこと。つまり人類は滅亡する
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