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山形新聞、山形放送の8大事業の一つ「出逢(であ)い-相田みつを展」が3日、山形市の山形美術館で開幕した。相田みつを美術館(東京)の所蔵作品から180点を紹介し、自身の書を追求し続けたみつを(1924~91年)の生涯をたどる。1階受付にサーモグラフィーを設置したほか、鑑賞者に手の除菌やマスク着用を求めるなど、新型コロナウイルスの感染防止を考慮した展示、鑑賞方法を取り入れている。
みつをは栃木県足利市生まれ。10代から書や短歌、絵画に親しみ、30歳で第1回個展を開催し分かりやすい言葉と独特の書体、絵画的な感性を取り入れた創作活動に情熱を注いだ。2人の兄が戦死し自らも召集を受けた戦争体験を踏まえ、平和やいのちを見つめる作品を生み出している。みつをの言葉は今もなお、多くの感動と勇気を与え続けている。
山形美術館でみつをの企画展を開催するのは2003年以来17年ぶり。本展覧会の展示作品数は前回より約50点多く、本県初公開作品や代表作「にんげんだもの」「いのちいっぱい」に加え、ろうけつ染めの作品や菓子の包装紙デザイン、自筆の詩編、愛用の筆、すずりなどが並んでいる。
初日は開館前から訪れるファンの姿があり、鑑賞者は一つ一つの作品と対話するように心を重ね合わせていた。山形市の女性(45)は、みつをの言葉に幾度も背中を押してもらったといい「(鑑賞という)すてきな時間を過ごしている」と話していた。
本展覧会は山形新聞、山形放送、山形美術館が主催し、県、県生涯学習文化財団が共催。会期は5月10日まで。
コロナ対策さまざま
山形市の山形美術館で3日に始まった「出逢(であ)い-相田みつを展」。県内でも新型コロナウイルスの感染者が確認される中、感染リスクが高まる密閉、密集、密接を避ける諸対策を講じている。
美術館は外気を取り入れ循環させる空調設備で、屋内の密閉性が緩和されている。作品は1.5メートル間隔で展示し、鑑賞者同士が接近しないよう工夫。館内はもともと会話を控える場所のため、手の除菌やマスクの着用を求めることで密接の機会を低減している。展示間隔を広げたことから、本展覧会限定品などを取り扱う物販コーナーは美術館3階となり、入場は30分間に制限している。
またYCC情報システム(同市)の協力で、初日から1階受付にサーモグラフィーを設置した。体表温度を青や赤などに色分けし、38度以上でアラームが鳴るよう設定している。
4/3(金) 21:55配信
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