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安倍晋三首相は1日、新型コロナウイルスの流行を受け、すべての世帯を対象に布マスクを2枚ずつ配布する方針を示した。日本国内では各方面から批判の声が上がっているが、中国のネットユーザーからは異なる見方も出ている。
安倍首相は布マスク配布の理由について、洗剤で洗うことで再利用が可能であることを挙げ、「急激に拡大しているマスク需要に対応する上で極めて有効」と述べた。日本郵政を通じて、感染者の多い都道府県から順次配布していくという。
日本政府のこの方針は中国でも報じられた。中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で日本の情報を発信するブロガーは「ツイッターが炎上している」として、布マスク2枚配布に対する日本のネットユーザーの反応を紹介。その中には、日本の世帯数をおよそ5000万と推計し、送料だけで42億円かかると指摘する声や、米国や香港、韓国、イタリアが現金支給、フランスやスペインが全額の休業補償を行っているのに対して「日本はマスク2枚」として不満を示す声などがある。
中国のネットユーザーからも「2枚だけ?人数が多い世帯は代わる代わる着けないといけない」「一家族2枚って。配布しない方がマシなのでは」といった否定的な見方が出ているものの、「日本人は現実的。布マスクはとても良い」「(安倍首相が布マスクを着けた画像を見て)まず指導者からマスクをするのは良いお手本だ!」と称賛する声も見られる。
また、他国との補償の比較について、「私たちにはまだ(マスク配布は)ないけどね」「中国よりは良い!私たちの国では自分で買わないといけない。だから偽物が氾濫する」「やめてくれ。私たちには何もない」などの声も少なくないが、これに対しては「わが国は治療が無料だ」との反論が寄せられている。
なお、布マスク配布をめぐっては、タレントの高田延彦がツイッターで「エイプリルフールのジョークじゃないよね」と批判した他、社会学者の古市憲寿氏はインスタグラムに2枚のマスクで顔全体を覆った写真を投稿して皮肉った。作家の百田尚樹氏や「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏からも批判の声が上がっている。(翻訳・編集/北田)
Record China / 2020年4月2日 11時40分
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