20/03/27 10:31:58 RqBV3omT9.net
世界の新型コロナの感染者が40万人を突破した。香港で最初の感染者が見つかって2ヵ月経つなか、一時は香港域内での感染拡大は落ち着いたかに見えたが、海外から戻ってくる人々による感染流入で現在、再び蔓延し始め感染者が増加中だ。
さらに香港では、世界で初となる感染者の飼い犬が死亡したことが話題になった。飼い犬はCOVID-19に関する検査で一度、弱性の陽性反応が表れていたが、この犬はすでに17歳の高齢だった。自国・地域での感染拡大を防ぐためにはいかに政府が有効な対応策を講じて市民の信頼を勝ち得るかがカギとなる。現地から最新リポートする。
すべての入境者が強制隔離に
林鄭月娥・行政長官は3月17日、新たな入境制限措置として同日から中国本土、マカオ、台湾を除く全世界各国・地域に対して紅色外遊警示(赤色渡航勧告)を発表。欧州のシェンゲン圏26カ国に対して実施する検疫措置を他の国・地域にも拡大することなり、すべての入境者が強制隔離となった。
紅色外遊警示(赤色渡航勧告)というのは昨年4月にテロ事件が相次ぐスリランカに対して発令されて以来適用が見られなかったが、今年1月のイランを皮切りに今回の新型肺炎蔓延で立て続けに発令されている。
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19日午前零時からは、香港に入境した者は強制検疫または医学観察を受けることとなった。林鄭長官は保安局の赤色渡航勧告は中国以外に適用するものであるため本土、マカオ、台湾が含まれていないと説明。渡航勧告は外国に対してのみ適用されるものとなっている。すでに本土からの入境者については2月8日から強制検疫が実施されていた。
香港の人口はおよそ750万人。東京都の土地面積に相当する大きさだ。多くの国・地域に比べると感染者は多い方ではないが、ウイルスが海外で拡散していることからウイルス侵入防止の焦点は海外に移っていると林鄭長官は指摘しており、海外からの流入により感染者が爆発的に増加する懸念を示している
欧米からの避難
冒頭でも書いたように、3月19日午前零時より中国以外からの入境者すべてに検疫を受けさせる措置を開始したなか、欧米に蔓延している新型コロナウィルス肺炎からの避難のため、多くの香港市民が現在香港に戻ってきている。
検疫対象者は国籍や旅券を問わず14日間、自宅での隔離となり、同措置は3カ月維持されることとなる。また政府はすでに1日当たり1万~2万本の電子リストバンドを配布することを決定し、現在は空港で配布している。これにより、入境者が指定の場所で隔離されていることを確保している。
バンドはスマホアプリと連動し、入境者に空港で取り付け、帰宅後に起動させる。Wi-Fi、大気電波、GPSの信号の変化によって検疫者が指定の場所を離れていないかどうかを判断し、指定場所を離れれば関連部門に即刻通知されるが、所在地の情報は取得できないとのこと。配布されて数日間はリストバンドが機能せず、混乱を招いたが、現在は正常に機能しているもようだ。
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さらに衛生防護中心は19日午後から空港で65?以上の高齢者と検疫場所で65?以上の人と同居する人に唾液サンプルを採取する瓶を配付した。公共衛生化験服務処では1週間に5000個のサンプルを検査することができるという。医院管理局は20日からアジア国際博覧館中と北ランタオ島病院に検査センターを設置し、上呼吸道感染の症状がある入境者はまず検査センターに送ってウイルス検査を行い、陽性ならば公立病院で隔離治療を行うと発表した。
3月20日の香港メディアによると、特区政府入境処の統計では過去5日間に海外から香港に入境した人は1日1万人を超え、世界に対する検疫令を実施する前日の入境者は1万3000人に達し、香港に大きなリスクをもたらしている。
今後2~3週間は “戦時状態” 突入
特区政府が懸念していた通り、19日午後に新たに確認された感染者のほとんどが海外渡航歴がある人だった。
うち3人は中環(セントラル)にある繁華街・蘭桂坊(ランカイフォン)や、付近にあるフィットネスクラブを訪れていたことが分かった。また感染者の1人は2月15~23日に北海道に滞在していたこともわかった。
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2020年3月27日 6時0分 現代ビジネス
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