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界陸連(World Athletics)のセバスチャン・コー会長はロイター通信による取材の中で、あらゆる代償を払ってまで東京五輪を日程通り開催する必要はないと発言した。また、感染拡大が激しいスペインの王立陸上連盟は公式サイトに声明を発表し、同じく東京五輪の開催延期を要請した。
世界陸連のコー会長はロイター通信の取材に対し、東京五輪の開催延期を訴えた。
東京五輪に関する決定は数日か、あるいは数週間か、いずれにせよ間もなく発表されるだろう。あらゆる代償を払って東京五輪を開催すべきだとは思わない。選手の健康を危険にさらすなど、もってのほか。公平な競技が実施できることがそもそもの前提。平等な条件が約束されないなら、クリーンな競技とは言えない。
また、スペイン王立陸上連盟(RFEA)は声明を発表し、同じく東京五輪の開催延期を要請した。
我々は五輪開催を完全に支持する。しかし、自らの健康を危険に晒さずに十分な練習をこなし、平等な条件下で競技を実施できる環境にはないことも事実。決定を下す関係組織の意見は深く尊重するものの、RFEA理事会はスペイン選手から寄せらせた数多くの意見を踏まえ、ここに東京五輪の延期を要請する。
東京五輪の2020年夏開催には各国が懸念を示している。
ノルウェー五輪委員会は20日、国際五輪委員会(ICO)のトーマス・バッハ会長に親書を送り、新型コロナウイルスのパンデミックが完全に抑止されるまで東京五輪の開催を延期するよう要請した。
日本では20日、東京オリンピックの聖火到着式が行われた。東京オリンピックは7月24日から8月9日まで開催される予定。
世界保健機関(WHO)は11日、新型コロナウイルスについて、世界的な流行を意味するパンデミックにあたると表明した。世界では26万6000人以上が感染、そのうち1万1184人が死亡した。
2020年03月22日 09:34
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