20/02/18 14:06:06 6TteAF519.net
タバコを吸うとインフルエンザにかかりやすくなる。また、それ以外の全身の感染症にかかるリスクを高める。これはおそらく新型コロナウイルスに対しても同じと考えられ、手洗いや咳エチケット・マスクなどと同様、禁煙は感染症の予防に効果的だ。
若い喫煙者も危険
タバコから吸い込む有害物質は、気道や呼吸器の組織構造を変え、粘膜バリアや細胞組織などを破壊し(※1)、肺などの臓器に備わっている免疫系の応答にも悪影響を及ぼす(※2)。タバコを吸うとインフルエンザや風邪、肺炎にかかりやすくなるが、これは年齢に関係なくタバコを吸う若い世代にとっても大きなリスクだ(※3)。
例えば、米国の男子大学生に対する調査では、1日21本以上タバコを吸っている喫煙者がインフルエンザにかかるリスクは、タバコを吸わない人に比べて約21%高かった(※4)。また、米国の兵士を対象にした調査によれば、喫煙者が風邪にかかるリスクは、タバコを吸わない人に比べて1.46倍高かった(※5)。
科学研究では同じ研究対象とテーマを用いた複数の論文を比較し、客観的な評価をするシステマティックレビューやメタ解析という手法がよく使われ、エビデンスの高い評価指標とされている。
2019年8月に発表されたシステマティックレビュー(比較論文9件)によれば、タバコを吸う人はタバコを吸わない人に比べ、インフルエンザと思われる疾患(Influenza-like illness)の発症リスクが1.34倍(オッズ比)高く、はっきりインフルエンザにかかっていると病理検査で確認がとれた患者に対する比較論文のうち3件では5.69倍(オッズ比)となっていた(※6