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感染症に詳しい東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は、国内で感染経路がはっきりと分からない感染者が出てきていることについて「国内で、いつどこで感染が起きてもおかしくない状態になったと言えるのではないか」と指摘しました。
賀来教授は2009年に新型インフルエンザが流行した際の経験を踏まえ、多くの人が医療機関に集中して現場が混乱するおそれを指摘し、「1つの医療機関に患者が集中してしまえば、適切な治療が行えなくなるおそれがある。軽症の人は地域のかかりつけ医などで対応し、重症の人は病院で高度な治療が受けられるよう、地域の医療機関が連携する態勢をつくることが必要だ」と話しました。
また発熱やせきの症状があるなど、感染しているか不安に感じた人に対しては、「まずは保健所や厚生労働省の相談センターなどに電話し、受診する病院などについて指示を受けてほしい。重症化する前に適切な治療を受けるためにも、ためらわずに受診することが大切だ」と話していました。
そして医療機関に対しては院内感染を防ぐ対策の徹底が必要だとしたうえで、「確実な消毒やマスクの着用など感染予防対策をもう一度見直す必要がある。マスクやゴーグルを外す際にはチームやペアで、お互いに対策が徹底できているか確認しながら業務にあたる必要がある」と注意を促しました。
2020年2月15日 0時05分
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