20/01/24 12:17:44 B42NHD1G9.net
観光や就労のため日本を訪れる外国人が急増する中、国内の病院が外国人患者の対応に苦慮している。外国人の診療には言葉・文化の壁や医療制度の違いなどが立ちはだかり、トラブルになることも少なくない。こうした問題について意見交換しようと、福岡市内で先月、病院関係者が集まる学術集会が開かれた。出席者の報告からは、受け入れに伴う業務量増加や、医療費の未払いが病院経営を圧迫している現状が浮き彫りになった。(九州総局 高瀬真由子)
外国人患者の診療には、通訳者の設置や資料の多言語化、日本の医療制度の説明など幅広い対応が求められる。ただ、言語・文化の違いや医療費未払い、公的保険制度の不適切利用などが主な課題として指摘されてきた。
集会では、このうち医療費未払いについて、東京ベイ・浦安市川医療センター(千葉県浦安市)が、不法滞在の患者による高額未払いが問題となっていることを報告した。他人の在留カードのコピーを提示し、偽名で虫垂炎の手術をしたベトナム国籍の患者の事例もあった。その後、患者とは連絡が取れなくなり、100万円超が未収となった。
同センターの国際診療支援室の保科ゆい子氏は「外国人の受診が病院の経営を圧迫している。継続して受け入れるには、病院経営が守られる態勢が必要だ」と訴えた。
公的保険制度の不適切な利用は、日本の社会保障を揺るがし、国家財政を圧迫する点で見過ごせない。学術集会では、日本の健康保険で高額な医療を受けるため不適切に在留資格を取得したとみられる事例も報告された。
2020.1.24 07:05
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