20/01/22 18:20:01 LDMWv/FH9.net
海外から輸入した国内で承認されていない発毛薬をインターネットを通じて販売したとして、埼玉県草加市の４９歳の男が逮捕されました。
警察は４８００人の顧客がいたとみて販売の実態を調べています。
逮捕されたのは埼玉県草加市の輸入代行業、江口泰司容疑者（４９）です。
警察によりますと、江口容疑者は「はげや」という名前のウェブサイトを開設し、去年８月から９月にかけて国内で承認されていないタイ製やインド製の発毛薬合わせて１０００錠を、３万円余りで３人の客に販売したとして、医薬品医療機器法違反の疑いが持たれています。
調べに対し、「自分で使ったら効果があり、売れると思った。違法だとは思わなかった」と供述しているということです。
販売していた発毛薬は「ミノキシジル」という成分などを含む内服薬で、厚生労働省によりますと、この成分を含む発毛薬は頭皮に塗るタイプ以外は国内で承認されていないということです。
これまでの調べで江口容疑者はウェブサイトで注文を受け、香港から輸入していたとみられますが、今のところ健康被害は確認されていないということです。
一方、「ミノキシジル」を含む内服薬をめぐっては、おととし、個人輸入された薬を服用して肝機能障害が起きた事例が報告されていて、厚生労働省は安易に使用しないよう注意を呼びかけています。
ウェブサイトの顧客は４８００人に上るとみられ、警察は販売の実態を調べています。
警察によりますと、江口容疑者は「はげや」という名前のウェブサイトで、国内で承認されていない発毛薬や性機能改善薬を販売していたということです。
そして、このサイトに、「世界最強といわれる発毛薬」と書いた広告を出して、「ミノキシジル」を含む内服薬を多くの人に販売していたとみられています。
厚生労働省によりますと、「ミノキシジル」を含む発毛薬は頭皮に塗るタイプは国内で承認されていますが、服用するタイプは承認されていないということです。
おととしには、個人輸入された内服薬を服用して肝機能障害が起きた事例が報告されたため、厚生労働省は安易に使用しないよう注意を呼びかける文書を出していました。
埼玉県は、江口容疑者のウェブサイトについて去年７月に把握し、未承認の医薬品を扱わないよう警告文を送っていたということです。
埼玉県によりますと、未承認の発毛薬を個人で輸入する人は少なくなく、医療機関を受診するよりも安く入手できることや、ほかの人に服用していることを知られたくないといった理由が考えられるということです。
埼玉県薬務課の芦村達哉課長は「未承認の薬は健康被害のリスクがあるので安易に個人で輸入して使用しないでほしい。どうしても必要な場合は医療機関を受診し、医師の指示に従ってもらいたい」と話しています。
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