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東芝、東証1部復帰に影 子会社で不適切会計発覚
2020年1月19日 19:30
東芝で再び不適切会計が発覚し、企業統治に疑念が生じている。18日、連結子会社が2019年4~9月期に売上高で約200億円を過大計上していたと発表した。同社は15年の不正会計発覚後、内部統制の強化を進めてきたが、またも信頼を揺るがしかねない情勢だ。東証1部復帰を目指しているが、今後の審査に悪影響を及ぼす可能性がある。
子会社の東芝ITサービス(川崎市)で架空取引があった。3社以上の間で製品やサービスのやりとりが存在せず、帳簿や伝票上で資金のみを回す「循環取引」があったとみられる。
今後の主な焦点は、業績と東証1部復帰への影響の2つある。
まず業績。東芝の19年4~9月期のデジタル部門は前年同期比で231億円増えたが、大半が東芝ITサービスによる過大計上分とみられ、修正を迫られそうだ。
一方で20年3月期の売上高予想は3兆4400億円あり、連結全体での業績影響は小さそうだ。営業利益予想(1400億円)に対しても、東芝側は「この案件は利益率が高くないため現時点で影響があるとはみていない」としている。
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