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激しい木玉の争奪戦 福岡・筥崎宮で「玉せせり」
毎日新聞 2020年1月3日 18時01分(最終更新 1月3日 18時02分)
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福岡市東区の筥崎宮(はこざきぐう)で3日、博多の新春を飾る「玉せせり」があった。触れれば幸運を授かるとされる木製の玉(直径約28センチ、重さ約8キロ)を求め、締め込み姿の競り子たち約390人が激しい争奪戦を繰り広げた。
室町時代に始まったとされる神事。本宮内で清められた木玉は、約250メートル離れた末社で陸(おか)組と浜組に分かれた競り子に手渡された。本宮の楼門で待つ神職に玉を納めるのが陸組なら豊作、浜組なら大漁になると伝えられ、競り子たちは「オイサ」のかけ声と共に勢い水を浴びながら木玉を奪い合った。
2年ぶりに奉納した陸組で参加した、東消防団筥松分団員の大野守さん(29)は「昨年結婚し、今年は子供が生まれる予定。家族の幸せや子供が無事に生まれれば」と新年に希望を込めた。【吉住遊】