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2016年10月19日に東京都港区新橋の民家の隙間から、資産家老女の白骨化した遺体が警察官によって発見された。同年3月に愛宕書に保護されてから行方が分からなくなっていた高橋礼子さんの変わり果てた姿だった。
不自然な転売
高橋さんは、十数億円の資産価値のある土地を所有しながら、人付き合いが苦手で、孤独な生活を送っていた。酔っぱらって度々警察に保護されることもあったらしい。
高橋さんの行方が分からなくなったのは3月12日以降。その日、彼女は酒でトラブルを起こし、愛宕署に保護されている。その後、警察官が彼女を自宅まで送ったというが、その日を境に忽然と姿を消していた。
そして、死体の発見者も警察官だった。だが、警察は”事件性なし”と判断して捜査しなかったのだ。
当時を知る人物は言う。
「そもそも行方不明なった時点で、警察は高橋さんの身に起こった異変に気付くべきでした。なぜなら、高橋さんに成りすました人物が高橋さんの住民票を移し、彼女が所有していた土地が、何度も不自然な転売を繰り返された末、最終的にNTT都市開発に売却されていたからです」
当時、高橋さんの事件を伝えた週刊誌は、警察が行方不明後に高橋さん宅を家宅捜索しており、付近の住人も異臭を感じなかったと言っていると伝えている。
行方不明から夏を経て、何か月も経って白骨化した死体が自宅と民家の隙間から出てくることは常識では考えられなかった。当時の愛宕署の担当者の判断力が問われるだろう。
裏取引が行われている?
ところが、高橋さんの死体発見から3年も経過した�