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Fランク大学が都市部で消滅へ~激戦の大学受験事情とは
「Fランク大学は東京から消えつつある」
この記事を書こうと思ったきっかけはとある高校教員向けの勉強会で私が講演したときのことでした。
講演後、参加した高校教員と話をしていると、話題は大学受験に。
「××大学は今年から推薦の評定平均を引き上げた」
「△△大学の指定校推薦でうちから対象者がいない、と入試広報に伝えたところ、逆に感謝された」
など、大学受験の激戦化を示す内容が飛び交いました。
ある教員は、
「大学受験がかなり難しくなっている。もはや、東京からはFランク大学は消えかかっているのではないか」
付言しますと、「消える」は廃校ではありません。難化・激戦化によってFランクから脱した、という意味です。
そこで実際に入試データを調査してみたところ、驚きの結果が出たのです。
Fランク大学、本来の意味は
と、その前に、Fランク大学についてご説明しましょう。
Fランク大学というキーワードが登場したのは2000年。大手予備校の河合塾が私立大学の難易ランク表に「Fランク」を新設しました。
河合塾の偏差値(入試難易度)は、合格者と不合格者の割合が50%ずつになる偏差値帯を算出して設定していました。ところがこの偏差値帯を算出できない(不合格者がどの偏差値帯にもゼロまたは少数)大学・学部が急増。そこで「Fランク」を新設したのです。
つまり、Fランク大学とは、本来は単なる受験用語の一つに過ぎませんでした。ところが、この「Fランク大学」が「誰でも簡単に入学できてしまう大学(全入状態)」との意味に転じます。
河合塾は「Fランク」を使わず「BF」(ボーダーフリー)との用語に替えましたが、ネットや社会では定着しました。
現在では「誰でも簡単に入学できてしまう大学」という意味だけでなく、「偏差値の低い大学」という意味でもネット上では使われるようになっています。
都市部で定員2倍以下が減少
では、2010年と2019年の一般入試における倍率で2倍以下の大学が都市部(東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、京都、兵庫)でどれだけあったか、まとめたのがこちらの表です。
URLリンク(rpr.c.yimg.jp)
倍率等の出典は旺文社『蛍雪時代臨時増刊 全国大学内容案内号』2010年、2019年/以下の表はすべて同じ
7都府県の合計だと2010年に倍率2倍以下の大学は133校。それが2019年には85校と大きく減少しています。
さらに2019年の85校について見ていくと、単科大学、または複数学部のある大学でも音楽や医療など専門性の高い大学は46校でした(2010年は59校)。
単科大学はどうしても総合大学に比べてマンパワーが弱い分だけ広報宣伝力が劣ります。それから専門性の高い大学だと、どうしても志願者が限られます。
例えば音楽だと、「小学校から始めたら『遅すぎる』って言われるくらい」(二宮敦人『最後の秘境 東京藝大』より)という世界。そう簡単に受験生が増えるわけではありません。とは言え、大学としての評価はまた別になるわけで。
こうした専門性の高い大学や単科大学を除くと、7都府県でわずか39校しかありません。これはいわゆるFランク大学が激減していることを示しています。
定員割れ状態も大きく改善
「一般入試の志願倍率だけでは定員割れかどうか判断できないじゃないか」
そうご指摘される方もいるでしょうから、日本私立学校振興・共済事業団「私立大学・短期大学等入学志願動向」のデータを見ていきましょう。
2019年度(平成31年)では私立大学587校中、194校。つまり、33.0%が定員割れ状態にあります。
※ 以下省略、全文はソースからご覧ください
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
12/29(日) 19:07