19/11/29 12:50:12.77 uBRlka9u9.net
東京五輪・パラリンピックに向けて新設された有明体操競技場(東京都江東区)が28日に開幕したトランポリン世界選手権でこけら落としとなった。五輪の新設会場としては最多の木材が使われているのが特徴で、観客には「木のぬくもり」が好評な半面、座席の硬さから「お尻が痛くなる」とのため息も漏れる。
世界トップ選手の演技の熱気が伝わる観客席で、マフラーをお尻の下に敷いて観戦していたのは、近くから夫婦で訪れた松田和郎さん(72)。客席の硬さを事前の報道で知り、マフラーは巻くためでなく敷くために持参した。隣の妻昭代さん(84)は腰痛持ちで「若い人はいいけど、硬くて何時間も座っていられないね」とこぼした。
競技場は大会組織委員会が205億円を投じて10月に完成。3階建て延べ約3万9000平方メートルで、シンボルである世界最大級の木製アーチ屋根(全長約90メートル)や客席(約1万2000席)などにスギやカラマツなど国産木材約2300立方メートルが使用されている。五輪ではトランポリンを含めた体操、パラリンピックではボッチャの会場となる。
客席は座面も背もたれも平面の木材が組み合わされたシンプルな構造だ。座り心地を重視するなら湾曲した形状にするのが一般的だが、事情もある。組織委によると、競技場は大会後、展示場として利用されるため、客席は全て撤去し、再利用に回る予定。平面のままの方が2次利用に向いているというわけだ。
そこで動いたのが選手たちだ。磨いた技は腰を据えて見てほしい。大会前日の27日、男子日本代表の棟朝(むねとも)銀河選手(25)=セイコー=は自身のツイッターで「観客席かたいです!クッションなどがあると快適に観戦できると思います」と呼びかけ、女子日本代表の佐竹玲奈選手(24)=アポロメディカル=も恩師や仲間に「座布団必須だよ」と伝えたという。
情報はインターネットを駆け巡り、横浜市から観戦に訪れた女性会社員、野村二弥賀(ふみか)さん(49)も自宅から座布団を持参。「座布団があれば快適に見られる。木の温かみが感じられる」と気に入った様子だった。
選手たちも客席に座って仲間の応援に回ることがあるが、体への負担を考え、ヨガマットを敷いたり、長時間は座らないように心掛けたりしているという。会場責任者の福井孝一ベニューゼネラルマネジャーは「観客の皆さんには、木のぬくもりを感じて座ってもらいたい」と理解を求めている。
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