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ユニセフ=国連児童基金は、去年1年間に全世界でエイズウイルスの感染によって死亡した子どもや若者が12万人にのぼると推定されることを明らかにし、検査や治療環境を充実させるよう各国に求めています。
ユニセフは26日、来月1日の「世界エイズデー」を前に、全世界でエイズウイルスに感染した、子どもや若者の実態についてまとめた報告書を発表しました。
それによりますと、去年1年間に全世界でエイズウイルスの感染によって死亡した19歳以下の子どもや若者は12万人にのぼると推定されるということです。
とりわけ、0歳から4歳までの乳幼児の死者が全体の62%を占めているほか、9歳以下の患者の半数以上が生まれてくるまでにすでに感染しているとみられるということで、ユニセフは母子感染への対策が課題になっていると指摘しています。
特に感染者が多いのがアフリカのサハラ以南の国々で全体の60%以上を占め、治療薬の普及が進まず、対策をめぐって地域間の格差が深刻になっているということです。
ユニセフのフォア事務局長は、「治療や検査ができない環境によって子どもの命と未来が奪われている」と述べ、検査や治療環境を充実させるよう各国に求めています。
2019年11月26日 22時36分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)