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【ワシントン＝蒔田一彦】軍法会議で有罪になった米海軍特殊部隊「ＳＥＡＬＳ（シールズ）」隊員の処遇についてトランプ大統領が介入したことを巡り、混乱が広がっている。軍内ではトランプ氏に対する異論があり、海軍トップのスペンサー海軍長官が辞任する事態になった。
問題の発端は、シールズのエドワード・ギャラガー隊員が２０１７年に、イラクで捕虜を殺害した罪などで軍法会議にかけられたことだ。殺人などは無罪となったが、遺体と一緒に記念写真を撮ったことが有罪となり降格処分が下された。しかし、トランプ氏は今月１５日に降格処分を取り消し、ギャラガー氏からシールズ隊員の資格を奪うことにも反対した。
反発したスペンサー氏は、ギャラガー氏の処遇を巡り、エスパー国防長官の頭越しに、ホワイトハウスに取引を持ちかけていたことが発覚し、２４日に辞任した。エスパー氏は２５日、記者団に対し、「ルールを破り、私の信頼を失った」と述べた。エスパー氏によると、トランプ氏の命令に基づき、ギャラガー氏はシールズ隊員の資格のまま今月末で退役するという。
2019/11/26 19:40
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