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3本足で懸命に生きるエゾシカ=北海道根室市郊外で2019年11月21日午後3時7分、本間浩昭撮影
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おいらエゾシカ。不慮の事故で3本足になってしまったけど、おいらは負けない。
おいらの話を聞いとくれ。仲間の雄たちとのんびり草をはんでいたら、いきなり左の前脚に激痛が走って意識が遠のいた。撃たれたのか、交通事故に遭ったのかは分からない。
気がついたら、誰もいない荒れ地に横たわっていた。左脚から大量の血が流れていた。動こうとすると、激痛が走った。「このまま死ぬのかな」と思いながら、傷が癒えるのをじっと待った。
やがて左脚は上腕骨から下がなくなった。それでも命だけは助かったようだ。「死ぬわけにはいかない」。そう心に決めた。
傷が癒え、たどり着いたのが北海道の東の端・根室市の野付(のつけ)風蓮(ふうれん)道立自然公園。2週間ほど前からここにいる。どうやら禁猟区らしい。ひとまずここで厳しい冬をしのぐことにした。
目がさめた。きょうも生きている。【本間浩昭】
毎日新聞2019年11月26日 07時00分(最終更新 11月26日 07時00分)