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香港区議選、投票率が過去最高に 民主派の伸び焦点
【香港=木原雄士】政府への抗議活動が続く香港で24日、地方議会選にあたる香港区議会議員選挙の投票が実施された。午後9時30分(日本時間同10時30分)時点の投票率は69.04%で、2015年の前回区議選の最終投票率だった47.01%を大きく上回り、過去最高になった。1選挙区で1人を選ぶ小選挙区制で実施した。6月に大規模デモが始まってから初めての主要な選挙で、有権者の関心が高まった。
24日深夜に一部で開票が始まった。大勢判明は25日午前になる見込み。
1997年の中国返還後に香港で実施された直接選挙の区議選と立法会(議会)選の中では最高の歴史的な高さになった。これまでの最高は16年の立法会選の58.28%。
4年に1度の区議選は18歳以上の有権者が1人1票を投じる普通選挙で452議席。今回は前回より200人以上多い1090人が立候補し、全選挙区に親中派と民主派が候補を擁立した。香港では投票率が上がると民主派に有利とされ、現有議席が約3割にとどまる民主派がどこまで勢力を伸ばすかが焦点だ。
親中派は過激な反政府デモを批判し、社会の安定を訴えた。民主派は一連の抗議活動への賛否を問う「住民投票」と位置づけ支持拡大を目指した。
香港各地の600を超える投票所には午前7時30分の投票開始前から長い列ができた。
区議会は地域にかかわる政策を政府に提言する機関で、実質的な権限は大きくない。ただ、政府トップの行政長官を決める選挙委員の1割程度が割り当てられるほか、立法会議員の一部は区議会議員の中から選ぶ。香港のなかでは最も民主的な選挙とされ、事前の有権者登録は413万人と、前回より44万人増えた。
区議選の投票所では長い行列ができた(24日、香港)=ロイター
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2019/11/24 18:22 日本経済新聞