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香港デモ隊、立てこもった大学構内の様子は 残るは数十人
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反政府・民主化デモが続く香港で、デモ隊が立てこもった香港理工大学(PolyU)を警察隊が包囲して4日たち、事態は収束しつつある。しかし、構内には今も数十人のデモ隊が留まっている。
警察によると、これまでに未成年者数百人を含むデモ参加者約800~900人が大学を後にしたという。
同大学は先週、警察とデモ隊による激しい戦場と化した。警察隊は、大学を出ようとする成人デモ参加者を暴動を起こしたとして逮捕するため、大学を包囲した。
その結果、デモ隊の一部は大学から出ることを恐れ、構内に取り残された。
警察隊による大学の包囲は、6月から拡大が続く一連の抗議の中でも特に劇的なものだった。
逮捕者の数は
警察は19日、大学構内や周辺で約1100人を逮捕した。未成年は拘束されなかったものの、18歳以上は逮捕された。暴動罪に問われれば、最長10年の禁固刑が言い渡される可能性がある。
香港の病院当局によると、15歳から66歳までの負傷者25人が19日、病院へ搬送された。1人は重体だという。
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構内の駐車場の床で眠るデモ参加者。デモ隊の多くは逮捕を恐れて構内に留まっている
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構内のマットの上に残された食べ物。民主派議員によると、デモ隊の食糧は底を尽く寸前だったという
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大学構内から出てきたデモ参加者の多くは、空腹や寒さを訴えた。中には治療が必要な人もいた
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香港理工大学で何があったのか
警察は大学構内や周辺で催涙ガスやゴム弾を発射。一方のデモ隊は火炎瓶やれんがを投げ、火のついた矢を放つなど応戦した。
デモ隊は大学に立てこもったが、その多くが空腹や寒さに襲われた。
19日に同大学を訪れた民主派議員の1人は、食料はあと1日ももたないだろうと思ったと述べた。
ここ数日の間に、警察に投降したり、治療が必要なデモ参加者が続々と構内から出てきている。中には、目を負傷したり低体温症になったりした人もいる。
学校長や政治家らは、大学から出てくるようデモ隊の説得にあたった。
デモ隊の一部は、警察に見つからないよう決死の脱出を試みた。
18日夜には、ロープを伝って橋を降り、下の道路で待機していたオートバイに乗って脱出する人や、下水道を通って逃げようとして警察に逮捕された人もいた。
こうした中、米上院は19日、香港の自治を守る「香港人権・民主主義法案」を可決した。民主主義や人権が維持されない場合、香港の貿易上の特別な地位を剥奪することができるというものだが、成立にはドナルド・トランプ米大統領の署名が必要となる。
可決を受け、中国は即座に反応。「露骨に」香港の内政問題に干渉しているとしてアメリカを非難した。
改定案撤回もデモは収束せず
反政府デモの発端となった、犯罪容疑者の中国本土引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改定案をめぐっては、香港の若者を中心に、中国政府による香港統治が迫るとの不安が広まった。
警察とデモ隊の衝突が激化する中、香港政府は10月、デモ参加者のマスクや覆面の着用を禁止する「覆面禁止法」を制定した。
改定案は10月に正式に撤回された。しかし、デモ隊はその後も、完全な民主主義や、デモ参加者に対する警察暴力に対する独立調査を求めるほか、中国政府による香港統治に反発し、その後も抗議を続けている。
150年以上にわたりイギリスの植民地だった香港は、1997年に「一国二制度」の下に中国に返還された。香港特別行政区となり、独自の法制度や国境を持つほか、表現の自由などの権利も保障されているが、抗議活動を続ける人たちは、香港における自由が徐々に失われていると懸念している。
香港の憲法ともいえる「香港特別行政区基本法」の期限が切れるのは28年後の2047年で、その後、香港の自治や自由がどうなるのかは不透明だ。
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2019年11月20日 BBCNEWS