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日本共産党の田村智子副委員長が8日の参院予算委員会で取り上げてから、各メディアも連日報道するなど大問題となっている安倍晋三首相主催の「桜を見る会」。例年、この会の前日に開かれている安倍晋三後援会「前夜祭」の費用は一体どうなっているのかが、重大な疑惑の一つとして浮かび上がっています。
読売新聞の「安倍首相の一日」欄で「桜を見る会」の前日を調べてみると、2017~19年の3年間「東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。『安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭』」と書かれています。これ以前も、ホテルや名称は異なりますが、首相は必ず前日夜に後援会との懇親会に出席しています。
「前夜祭」の費用に関しては「しんぶん赤旗」日曜版の取材に対し、複数の参加者が「5000円の会費を払った」と証言しています。しかし、安倍首相が代表を務める政党支部や関係する政治団体は六つありますが、後援会行事として開かれている「前夜祭」について、いずれの収支報告書にも収支の記載がありません。
政治資金規正法は、対価を徴収して行われる催し物を「政治資金パーティー」と規定し、収入や経費を収支報告書に記載するよう義務付けており、同法違反の疑いがあります。
安倍首相は8日の参院予算委で、田村氏から「前夜祭」について聞かれると「(各個人が)そのホテルとの関係においても、それはホテルに直接払い込みをしているというふうに承知をしている」と答えています。
しかし、後援会行事の費用を各個人がホテルに直接支払うことがあるのか。誰が主催した宴会なのか、誰が参加費を集め、ホテルに費用を支払ったのか。安倍首相には明確な説明が求められます。
安倍首相による「桜を見る会」の私物化問題をめぐり12日に開かれた野党合同ヒアリングでは、「桜を見る会」という公的行事に地元後援会員を無料招待していた安倍首相の行為が公選法違反かどうかを問われた総務省の担当者は、一般論としつつ「特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的として金銭・物品を提供することは買収罪にあてはまる」と明言しました。
2019年11月13日(水) しんぶん赤旗
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