19/10/31 07:28:38.96 wEkiPGpQ9.net
違法建築問題で揺れるレオパレス21。
調査が進むにつれ施工不備物件は増え、9月末で施工した全棟の3分の2にあたる2万6299棟に。だが、改修済み物件は900棟に留まる。
株式市場では複数のアクティビスト(物言う株主)の思惑が錯綜する物色銘柄となっている。
英投資ファンドのオデイ・アセット・マネジメントなどが株の4割近くを握るのだ。
「彼らの狙いはレオパレス買収に伴う株価の急騰。最有力の買い手はOYOです」(大手証券幹部)
OYO(オヨ・ホテルズ・アンド・ホームズ)は、当時19歳のリテシュ・アガルワル氏が2013年に創業したインドの企業。ホテルや賃貸住宅を丸ごと借り上げて運営、ネット経由で利用者を集めて急成長した。
「OYOは孫正義氏が運営するソフトバンク・ビジョン・ファンドから資本提供を受け、いまや世界第2位のホテル事業者で時価評価額は約100億ドルと見積もられています」(同前)
「不動産界のアマゾン」を狙うOYOのビジネスモデルとは
日本ではソフトバンク(SB)と合弁会社を設立し、今年3月から家具家電付きで敷金礼金ゼロの賃貸住宅サービス「OYO LIFE」を始めた。
「OYOはスマホだけで賃貸手続きができる手軽さが売りで『不動産界のアマゾン』を目指しています。
日本での展開を促進するため、57万の物件数を誇り、株価が低迷するレオパレスを狙い、デューデリ(資産査定)をしているとの情報がある」(金融関係者)
OYOのビジネスは、レオパレスの物件を一括借り上げて入居者を募集するサブリースと酷似し、レオパレスからの転職者もいる。
さらに9月にOYOとSBの合弁会社は、レオパレス創業者の深山祐助氏が設立したサブリース業界大手のMDIと資本提携した。
「MDIも施工不備が疑われ、春に複数の取引銀行が融資を回収、資金繰りに窮した。そこで、SBとOYOが8割の資本を入れたと見られます。
一方、レオパレスは祐助氏の甥の深山英世氏が社長を退き相談役になり、経営体制の刷新を掲げていますが、深山家は今でも影響力を持っているとされます」(同前)
レオパレスは改修費用がかさみ19年3月期は最終赤字に転落しているが……。
「手元資金から有利子負債を差し引いたネットキャッシュは約380億円。
札幌、仙台、福岡のホテルを160億円で売却する予定で、当面資金繰りに困ることはない。
しかし、入居率は下がり続けて、9月は80.07%と損益分岐点ギリギリです」(取引金融機関)
インドの黒船と言われるOYO。危機のレオパレスにとってまさに渡りに船だ。
(森岡 英樹/週刊文春 2019年10月31日号)
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2019年10月31日 6時0分 文春オンライン