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東京都の公費で行われた中小企業の就職説明会に、事業の請負業者側から報酬を受け取った大学生らが参加していたことが、朝日新聞の調べでわかった。人手不足を解消するための公費が、就職活動を装った「サクラ」に支払われていたことになる。
朝日新聞は10月初め、事業を発注した都の外郭団体「東京しごと財団」に問題を指摘。財団は18日、2件の就職説明会で、契約違反にあたる参加者への金銭提供が確認されたと発表した。
問題の就職説明会は、都出資の基金事業として、財団が人材サービス大手「マンパワーグループ」(本社・横浜市西区)に発注した事業の一部。
取材によると、マンパワーは今年6月、4回分の就職説明会について「集客支援するサービス」を、都内のコンサルタント会社に約130万円で再委託した。このコンサル会社は、7~8月に実施された①「都ホテル旅館生活衛生同業組合」、②「都管工事工業協同組合」の2団体に加入する企業の就職説明会で、マンパワーの了承を得てサクラの学生を募ったと認めた。
コンサル会社によると、取りまとめ役の3人の大学生に、集客1人当たりの報酬を提示。①は5千円、②は不人気な業界で集客が難しいと予想して1万円に設定し、勧誘できた学生との分け前の配分は任せた。取りまとめ役の3人はSNSなどで大学生らを勧誘したという。
財団も①②の2件でサクラを確…残り:540文字/全文:1102文字
2019年10月18日18時54分 朝日新聞デジタル
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