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2019年10月3日 10:09
「常磐もの」で知られる福島県産水産物の消費拡大につなげようと「ふくしま常磐ものフェア」が１日から、都内と横浜市の居酒屋や洋食店、すし店などの飲食店計２５店舗で開かれている。
東京電力福島第１原発事故の影響で県産水産物の販路が縮小した中、常磐もののおいしさと安全性を首都圏に発信する目的で、県と県漁連が初めて企画した。
期間は１５日までと１１月１～１５日の２回に分け、各店が「常磐もの」を使った３品以上のオリジナルメニューを提供する。
フェアに参加している東京・三軒茶屋の海鮮居酒屋「三茶まれ」で１日、開幕式が行われた。水野拓治県水産事務所長は「首都圏への販路が回復せず『常磐もの』が食卓に届きにくい状況が続いている。おいしさと安全性を再確認し、福島の水産物のファンになってください」と呼び掛けた。
県産鮮魚の盛り合わせや「県産ホッキ貝とベーコンのサラダ」「県産カレイのソテー ウニとサフランのソース」などのコースメニューが県産日本酒と一緒に食卓を彩った。
乾杯の発声に立った県漁連の野崎哲会長は「ずっと主張してきた日本酒と魚のコラボ企画が採用されてうれしい」と満面に笑みを浮かべた。東京県人会の会員のほか、オーストラリアやカナダなど海外出身者も訪れ「とてもおいしい」と料理を口に運んだ。
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