19/10/01 18:57:47.79 gJIisx3O9.net
さまざまな原因から「生きづらさ」を感じる人が増えている。摂食障害、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、依存症、原因不明の身体の痛み……。精神科医の岡田尊司氏は、「そうした症状の背景には、幼少期に家庭できちんとした愛情を受けられなかったことが影響している恐れがある」という―。
■家庭のいざこざがうつのきっかけに
本来、うつ病は中高年の病であった。そして、子どもには非常に稀(まれ)なものとされていた。子どものうつに関する論文を調べても、戦前にはほとんど見当たらず、アメリカの専門医学雑誌に、ようやく一本だけ見つけ出せたが、そこに報告されていた八歳の少女のケースには、どこか現代に通じるようなシチュエーションが認められる。少女は一人っ子で、両親から、とりわけ父親から可愛(かわい)がられて育った。過保護といってもいい環境だったといえる。経済的にも裕福で、何不自由なく暮らしていた。ところが、大恐慌の影響で、父親の収入が大きく減ってしまう。しかし、贅沢(ぜいたく)に慣れた母親は出費を減らすことができず、父親はそのことを不満に思っていた。そんな悩みを相談しているうちに、父親は別の女性と懇ろになり、一線を越えた関係になってしまう。 そのことを知った母親は、非常にショックを受け、両親の間では修羅場が繰り広げられることになった。少女は、母親を裏切った父親と、半狂乱になった母親が争う場�