19/09/02 13:20:07.42 6z5BilNI9.net
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
ディズニーランドの食べ物持ち込み禁止は是か非か―。開園3年余りがたった上海ディズニーランドをめぐり、
こんな議論が沸騰している。上海市内の大学で法律学を学ぶ女子学生が裁判所に提訴したのがきっかけだ。
ネット上では持ち込み賛成派が圧倒的に優勢なのだが、現場に足を運んでみると、ネット世論とは違う実相も見えてきた。
◆690円の食品捨てさせられ…大学生が提訴
上海ディズニーランドの正面近くに設けられたテーブルで、江蘇省から来た家族ら六人が、パンや水を口にしていた。
手荷物検査で「待った」がかかり、ここで食べるように指示されたという。四十代の女性は「前回来たときはパンは何も言われなかった。
検査が厳しくなった」とこぼした。
ことの発端は今年一月、女子大学生が合計で四十六元(約六百九十円)の食品を園内に持ち込もうとしたところ、
係員に園外の指定エリアで食べるか、一日八十元かかるコインロッカーに入れるよう求められた。食品を捨てざるを得なくなり、
その賠償と持ち込み禁止規定の無効確認を求めて三月に提訴した。
八月になって中国各メディアが相次いで是非を報道。「経営者は消費者の権利を制限できない」と定める
「消費者権益保護法」を引き合いに、ディズニー側に非があるとする論調が主流だ。これに対しディズニーは二十三日、
「安全確保のために、入園前に持ち物検査を行う」と一歩も引かない姿勢を鮮明にした。
◆厳しい手荷物検査 「犯人捜査みたい」
持ち込み禁止は東京ディズニーランドやディズニーシーにもある。東京では問題にならないのに、上海で大きな問題になったのは、
どうやら手荷物検査のやり方にも原因がありそうだ。
私もリュックのチャックをすべて開けさせられ、係員が手を入れて入念に検査した。女性の来場者は化粧ポーチまで開けられていた。
湖北省から家族で来ていた男性(33)は「犯人の捜査みたいだな」と不愉快そうな表情を見せた。
ネット上では、上海ディズニーの手荷物検査の是非を問うアンケートが行われており、検査を「受け入れられない」と答えたのは
八万六千三百人(87・4%)で、「協力する」の一万二千四百人(12・6%)を圧倒する。「プライバシー侵害だ」「ディズニーなど一生行かなくていい」
と否定的な書き込みがあふれる。
ただ来場者の声を聞くと、必ずしもネット世論とは重ならない。
◆ネット世論の裏に米中対立?
九歳の孫と来ていた女性(65)は「果物とナイフを日常的に持ち歩く人もいる。人が多い場所にナイフを持ち込むのは危険で検査は必要だ」と断言する。
一方、女性会社員(24)は「食べ物の持ち込みを自由にしたら園内がゴミだらけになってしまう」と理解を示した。
私が現場で取材していた二時間で、検査に引っ掛かり、指定エリアで食事をしていたのは二組だけ。実際に遊びに来ようと思う人は、
おおむね規則を受け入れているように見えた。
ネット上のきつい論調は、そもそもディズニーに行こうと思わない人の意見も多そうだ。加えて、米中貿易戦争を背景にした米国への悪感情も、
ディズニー攻撃に反映されているようにも感じた。