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2019年8月22日 17時29分
防衛省の来年度予算案の概算要求は7年連続で増加してきた当初予算を上回っていて、宇宙空間での防衛能力を強化するため、不審な人工衛星の監視などを任務とする「宇宙作戦隊」を航空自衛隊に設けるための費用などが盛り込まれることになりました。
防衛省は去年、策定された「防衛計画の大綱」に基づき、宇宙やサイバーといった領域の防衛能力を強化するとしていて、来年度予算案の概算要求は7年連続で増加し、過去最大となった今年度の当初予算を上回る5兆3000億円余りとする方針で、その内容が固まりました。
この中では衛星通信を通じて自衛隊の部隊がさまざまな情報を共有している実態などを踏まえ、不審な人工衛星や増え続ける宇宙ゴミなどを監視する「宇宙作戦隊」を航空自衛隊の府中基地に新設するための費用が盛り込まれています。
さらに自衛隊の部隊どうしをつなぐ通信ネットワークを守る必要があるとして、相手が妨害できる範囲よりも外側から、電波妨害を行える航空機や敵の航空機のレーダーを地上から無力化するための装備の開発を始めるとしています。
また、海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」を事実上「空母化」するための改修や、搭載する最新鋭のステルス戦闘機、F35Bを購入するための、費用のほか陸上自衛隊が導入する輸送機オスプレイを佐賀空港に配備するため、造成工事を行う費用も盛り込んでいます。
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