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盗事件で逮捕されたあと治療のため釈放されていた韓国籍の男が、18日午前、入院していた東京警察病院から逃走しました。防犯カメラには、近くのバス停からバスに乗る、男とみられる姿が映っていて、警視庁は盗みの疑いで逮捕状を取り、行方を捜査しています。
18日午前6時45分ごろ、東京・中野区の東京警察病院から、窃盗事件の容疑者として逮捕されたあと治療のため釈放されていた60代の韓国籍の男が逃走しました。
男は、今月13日に中野区内で起きた窃盗事件で逮捕されましたが、その際、逃げようとして階段から転落して骨折したため、いったん釈放されて治療を受けていました。
警視庁によりますと、男は警察病院の5階にあるトイレに行った際、警戒のためトイレの外に配置されていた警察官が目を離したすきにいなくなったということです。
その後の調べで、病院の防犯カメラに敷地の外に出る姿が映っていたほか、付近の別の防犯カメラには、病院近くのバス停からバスに乗る、男とみられる姿が記録されていたことがわかりました。
このバス停では、午前7時前に中野駅に向かうバスが出ています。男は身長およそ1メートル80センチで、逃走した際、白色のTシャツに青っぽい色のズボンをはいていたということで、警視庁は盗みの疑いで逮捕状を取り、行方を捜査しています。
中野警察署は「逃走した容疑者の早期検挙に向け、最善を尽くします」とコメントしています。
■医療機関からの過去の逃走事例
事件の容疑者や被告が医療機関から逃走するケースは、これまでにも起きています。
平成19年4月には、静岡県沼津市で窃盗の疑いで逮捕されていた男が、けがの治療のためにいったん釈放され入院しましたが、手術を終えた3日後に病院から逃げ出し所在が分からなくなりました。
男は、その後、山梨県などで強盗傷害事件や窃盗事件を起こしたとして3か月後に逮捕されました。
去年5月には、放火の疑いで逮捕された容疑者の男が精神鑑定のために留置されていた名古屋市内の病院から逃げ出し、22時間後に確保されて逃走の疑いで逮捕されました。
病室には換気用の窓があり、逃走防止のため10センチ以上開くとアラームが鳴る仕組みになっていましたが、センサーに細工をしていたということです。
平成26年6月には、強盗事件で逮捕・起訴され精神鑑定のために福岡市内の病院に留置されていた男が逃走し、およそ5時間後に身柄を確保されました。
捜査関係者は「医療機関の場合、警察の留置施設や拘置所などとは異なり一般の人も出入りするため、逃走を防ぐ対策を十分に取ることができないこともあり対応が難しい」と話しています。
2019年8月18日 19時16分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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