【技術】4WDスポーツ乗りは安全のためにも覚えておくべき! ランエボVが世界に広めたゼロカウンター走法とはat NEWSPLUS
【技術】4WDスポーツ乗りは安全のためにも覚えておくべき! ランエボVが世界に広めたゼロカウンター走法とは - 暇つぶし2ch1:ひぃぃ ★
19/08/13 22:33:45.05 szg/ZFA39.net
■エボVがこれまで誰も見た事のない姿勢で駆け抜けた
 今回は「ゼロカウンター」について解説しよう。「ゼロカウンター」とは良く言い表されたワードだと思う。きっかけはベスモ(ベストモータリング)だ。三菱のエボV(ランサーエボリューションV)が登場したとき、筑波サーキットで走行テストを行ったのだが、最終コーナーを駆け抜ける姿勢があまりにも見事だった。筑波サーキットの最終コーナーは約400メートルあるバックストレートから繋がる100Rほどの高速コーナーで、筑波サーキットを攻略するうえでもっとも重要かつ難しいコーナーだ。そこをエボⅤは速度は落とさないまま進入し、4輪ドリフト状態で駆け抜けた。
 通常FR車(フロントエンジン、後輪駆動)など、後輪駆動車のドリフト走行では前輪でカウンターステアを当て、後輪はパワースライドコントロールしながら姿勢を保つ。だがエボVは4WD(4輪駆動)だ。ドリフトどころかカウンターステアを当てることすら人々の脳裏には浮かばない走法だったろう。4WDでハイスピードコーナリングしたらアンダーステアにしかならないと多くの関係者は思い込んでいたはずだ。
 ところが筑波サーキットに現れた新型エボVは4輪ドリフトの姿勢で、後輪からはタイヤスモークを巻き上げ、だが前輪はカウンターステアを当てていない。これまで誰も見た事がない姿勢で駆け抜けてきたのだ。スタッフの誰かが「凄い! 4輪ドリフトしているのにカウンターステアを当てていない! ゼロカウンター走法だ!」と声をあげ、その瞬間に「ゼロカウンター」というワードが誕生したのだ。
 この瞬間から「なぜゼロカウンター走行が可能になったのか?」「いったいどのようなセッティングや操作が必要なのか?」と関係者の間で喧々諤々の議論が展開されることになる。三菱はきっと特殊なセッティングをエボVに仕込ませたに違いないとか、中谷(筆者)は筑波サーキットをエボV開発のため何千ラップと走り込んだに違いないなどなど。
 しかし、実際はどの意見も核心を得ていなかった。確かにベスモ取材の前夜に三菱のエボV開発陣とともに筑波サーキットへ入り、テスト車の新型エボVを走行させてみた。じつはエボⅤを筑波サーキットで走らせるのはこれが初めてだったのだ。しかもスクープされることを恐れて走行時間は営業時間外に夜間に限られ、時間は午後7時をまわっていたほど。
■ゼロカウンターができなければ4WDスポーツとして完成していない
 エボVに乗り込みコースインする。テスト車両はスーパークロスレシオギヤ配分の5速マニュアルトランスミッションを搭載した軽量モデルのRSだった。スーパークロスレシオはラリーやジムカーナなどモータースポーツでの使用を前提に仕込まれたもので、筑波サーキットにおいても威力を発揮した。通常なら2~3速を多用する筑波サーキットのインフィールドでエボⅤは3~5速を使用できる。通常2速で走るヘアピンコーナーは3速。1コーナーを立ち上がり第一ヘアピンまでに5速に入ってしまうという忙しさだ。
 バックストレートでは通常4速までしか入らないがエボⅤはコース中程で5速トップギヤに入り最終コーナー進入までにほぼ吹け切り180km/hオーバーで最終コーナーへアプローチするのだ。その走行安定性に手応えを感じていた僕は通常フルブレーキングして3速で回る最終コーナーを、ちょっとブレーキ荷重をかけ5速から4速にシフトダウンして旋回姿勢に入った。すると車体にヨーモーメントが発生しドリフトアングルが付き始める。後輪駆動車ならカウンターステアを当てるタイミングだったが、僕はアクセルオンをした。すると後輪はパワースライドしながら前輪駆動力が引き出され、ヨーモーメントは収束。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
2019年8月13日 7時0分 WEB CARTOP
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