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▼比警察、「8チャンネル」の捜査開始 犯罪教唆容疑
フィリピン警察は、米銃乱射事件の容疑者が犯行声明を投稿していたとされるネット掲示板「8チャンネル」について、捜査を開始したと明らかにした。
現所有者である米国人ジム・ワトキンス氏はフィリピン在住で、例外なき言論の自由を掲げる8チャンネルを巡っては、銃乱射事件の背後にある極右思想の温床になっているとの疑いが出ている。
捜査はまだ初期段階で、8チャンネルと所有者のワトキンス氏が投稿内容の抑制を怠っていたかどうかを捜査するとしている。
8チャンネルは多数の犠牲者を出したテキサス州エルパソの銃乱射事件の容疑者が犯行声明を投稿していたとされる。
▼写真 犯罪を助長しているとの批判に反論するワトキンス氏(ユーチューブへの投稿動画の画像)
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また3月にニュージーランド・クライストチャーチ市のモスク(イスラム教礼拝堂)、および4月にカリフォルニア州パウウェイ市のシナゴーグ(ユダヤ教会堂)で発生した銃乱射事件とも関連があるとされる。
捜査を指揮するエルピディオ・ラミレス氏はインタビューで「まずはフィリピン国内における8チャンネルの影響を把握することを目指している」と述べた。
ワトキンス氏のほか、創設者のフレデリック・ブレナン氏にも協力を求めたとしている。
捜査はエルパソの事件が引き金になったとしたほか、米国が進めている捜査とは別だと明らかにした。
ワトキンス氏はコメントの要請を拒否した。
同氏は6日、ユーチューブに投稿した動画で、エルパソの事件について米当局の捜査に協力しているとし、犠牲者への追悼の意を表した上で、8チャンネルが暴力犯罪を教唆しているとの批判に反論した。
ワトキンス氏は2015年から8チャンネルを管理・運営している。
▼写真 6日、フィリピンの自宅でインタビューに応じる8チャンネル創設者のブレナン氏 PHOTO: TED ALJIBE/AGENCE FRANCE-PRESSE/GETTY IMAGES
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一方、創設者のブレナン氏は8日、フィリピン警察に協力しているとしたが、捜査官と直接会うまではこれ以上のコメントを控えるとした。
ブレナン氏はワトキンス氏を批判し、サイトの閉鎖を要求するなど、現在の管理体制からは距離を置いている。
ブレナン、ワトキンス両氏は過去数年にわたり、フィリピンで暮らしている。
ワトキンス氏はフィリピンを出国したとみられており、8チャンネルの公式ツイッターアカウントによると、ワトキンス氏は、同氏に証言を求めている下院国土安全保障委員会宛てとみられる書簡で、米国に戻る途上と述べている。
8チャンネルでは、利用者が匿名で文章を投稿することができる。
従業員が投稿内容の管理にあたっているものの、同サイトが「抑制なき表現の自由のとりで」を標榜していることから、その役割は限定的だとみられている。
コンテンツ配信ネットワーク(CDN)大手のクラウドフレアがサービスを停止したことで、8チャンネルは4日以降、閲覧できない状態が続いている。
WSJ 2019 年 8 月 9 日 07:42
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