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▼「20年後までに、人間の意識を機械にアップロードせよ」 東大発スタートアップは「不死」の世界を目指す
2019年3月に設立された「MinD in a Device」は「20年後までに人間の意識を機械にアップロードする」というヴィジョンを掲げるスタートアップだ。
その共同創業者である渡辺正峰(東京大学大学院准教授)は「機械に意識が宿る」と証明すべく、ラディカルな理論を打ち立てようとしている。
「20年後までに人間の意識を機械にアップロードする」
そんな壮大な野望を掲げるスタートアップが、ここ日本に登場した。
2018年12月に立ち上がったMinD in a Deviceは、そのような壮大なヴィジョンを掲げる。
このスタートアップは東京大学大学院准教授の渡辺正峰が、共同創業者兼技術顧問という肩書きで中心となって立ち上げ、この3月にはエンジェル投資家からの資金調達も行なわれた。
AI研究の第一人者で知られる東京大学教授の松尾豊が出資していることも注目を集めている。
荒唐無稽にも思える計画だが、2040年の世界を見据えるヴィジョンを訊くべく、わたしたちは東京大学にある渡辺の研究室を訪ねた。
工学系研究科に所属する渡辺だが、その研究室は驚くほど質素だ。
会議用のデスクだけが置いてあり、そこで研究している様子はうかがえない。
渡辺は東京大学に所属しつつも「いまのところはドイツで研究しているんです。
ドイツのほうが意識に関してはラディカルな研究ができるんです」と、実情を明かしてくれた。
▼自らの脳を機械と接続し、「機械に意識が宿る」と証明する
MinD in a Deviceの事業内容に入る前に、まずは渡辺の理論を紹介したい。
渡辺は著書『脳の意識 機械の意識 ? 脳神経科学の挑戦』で、意識の謎