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【北京=城内康伸】北朝鮮が昨年十一月下旬ごろに作成した、金正恩朝鮮労働党委員長の指示や党の方針を治安機関に周知させる内部文書を、本紙は入手した。
「米帝国主義が存在する限り、わが国(北朝鮮)に対する制裁解除はあり得ない」と強調する。
史上初の米朝首脳会談後の時期に、対外的には融和ムードを演出する半面、国内で高まる制裁解除への期待を抑え、引き締めに躍起になる様子が伝わる。
文書の題名は「講演および政治事業資料『敵の制裁解除に対するいささかの期待も抱くな』」。分量は十二ページで、治安機関の人民保安省と武装警察・朝鮮人民内部軍を対象にしている。
文書は、昨年六月に史上初の米朝首脳会談が実現し、同年九月には文在寅政権で三回目の南北首脳会談が行われるなど、朝鮮半島に融和ムードが醸成されている時期に作成された。
文書は「トランプの野郎をはじめとした米国の高官は、わが国が核さえ放棄すれば、何事も成就可能だと言って、揺さぶりをかけている」と指摘し、トランプ大統領を蔑称で表記。「われわれを完全に抹殺しようとする敵(米国)の本音は絶対に変わらない」と強調する。
その上で「敵と対話をしようと交流しようと、それにとらわれることなく、敵との関係で提起される全ての問題を鋭く観察し、対処しなければならない」と警戒心を緩めないよう指示している。
また、韓国の文在寅政権が十一月半ばに平壌に空輸した韓国南部・済州島産のミカン二百トンを「傀儡(韓国の蔑称)が送ってきたミカンは戦利品だ」と説明している。
九月に平壌で行われた南北首脳会談の際、正恩氏はマツタケ二トンを韓国に贈っており、韓国政府はミカンを「そのお礼」と説明していた。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、正恩氏が「南側同胞の熱い思いがこもった贈り物」に謝意を表したと報道。
しかし、内部文書を見ると、対外向けとは説明を使い分け、韓国という敵から奪い取った物品だと宣伝していた。
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