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地方に1人区、参院選の欠陥 専門家「自民が有利」
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関口佳代子
2019年7月23日0時9分
21日に投開票された参院選は「一票の格差」が最大で3・00倍だった。このことをめぐる訴訟が22日に起こされ、各地の高裁で争われることになった。ただ、専門家は「参院の選挙制度をめぐっては他の問題もあるのに、なかなか注目されない」と指摘する。
「参院選の最大の欠陥は、一つの選挙区から1人が当選する『小選挙区』と複数の候補が当選する『中選挙区』を組み合わせていることだ」
政治学者の菅原琢さんはこう話す。
参院選では選挙区から74人、比例区から50人の議員が選ばれた。選挙区は都道府県を基本に、人口に応じて1~6人が割り当てられ、「1人区」は32選挙区。21日の選挙では自民党の候補がこのうち22選挙区で当選し、与党勝利の原動力となった。一方、複数の候補者が当選する選挙区では与党系の候補が23人、野党系の候補が19人当選し、あまり差がつかなかった。
1人区は、衆院選などで用いら…
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