19/07/14 09:18:36.13 z2uBZ+NA9.net
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駆除開始10分でバケツ満杯に
体に毒を持つ国内外来種の「アズマヒキガエル」。 「アズマヒキガエル」は札幌市南区で繁殖している。このままだと札幌市南区から中心部に広がるかもしれない。
ーー 開始から10分で満杯だ。もっとバケツが必要だったかな? 10個位持って来たのに。撲滅できるの?こんなんで、撲滅できるのか?
札幌市南区の池。ブヨブヨとした塊が、水面を覆い尽くす。
徳田龍弘さん:アズマヒキガエルの卵ですね。15リットルバケツで18杯分。土地の中で干させて死滅させる
本州が原産で、北海道には本来いないはずの国内外来種アズマヒキガエル。皮膚には毒があり、口に入るとおう吐などの症状を引き起こすこともある。
アズマヒキガエルは約40年前、人の手により旭川市に持ち込まれた。1匹のメスが1度に産む卵は、最大で在来種の約10倍の8000個。石狩川流域の街で、大繁殖している。
■まさか…札幌市南区で大量の卵「絶望的な状況かと」
そして2019年4月、繁殖していないとみられていた札幌市で、大量の卵が見つかった。場所は南区の北ノ沢地区。
徳田龍弘さん:絶望的な状況かとショックを強く受けた。大量の卵が成体にならないように駆除に踏み切った
駆除をしているのは、市民グループ「両爬の生態系をかんガエル 札幌市南区チーム」。呼びかけたのは写真家で
両生類の研究家・徳田龍弘さん。グループのメンバーは20人。ボランティアで活動しているが、駆除はなかなか追いつかない。
ーーなぜ車からでない?
徳田龍弘さん:今の時期、北ノ沢はクマが頻繁に通過する時期。車を降りずに聞く調査をしています
心配なのは、繁殖が確認された池のすぐそばに北ノ沢川が流れていること。その先の豊平川との合流地点までは、わずか3.5キロしかない。
徳田龍弘さん:この流れのなかでも、大人のヒキガエルが数匹見つかったのと、卵やオタマジャクシが流されて下流に分布する可能性はあります
現実に合流地点で、アズマヒキガエルが見つかっている。このままでは、札幌中心部を流れる豊平川流域で、大発生する恐れがある。
徳田さんのグループは1か月でカエルを415匹、卵をバケツ約50杯分、オタマジャクシ1600匹以上を駆除した。
■「実態把握できず」行政の対策後手…厳しい声相次ぐ
アズマヒキガエルの札幌市での繁殖を行政は把握しているのか?卵が水面を覆い尽くす映像を、札幌市の担当者に見てもらった。
札幌市環境局 金網良至課長:実態についてはまだ把握できていなかった。このビデオを見て驚いているところ。
具体的に今何ができるというのは話できないですけれど、どういう協力ができるか考えたい
5月、アズマヒキガエルをテーマにした会議が環境保護団体の主催で開かれた。
主催者:アライグマにかけているお金をヒキガエルにかけたら、ヒキガエルの産卵地はなくなります。
あれだけ予算をかけてもアライグマはいなくならない。今まで何億つぎ込んだんですか?
対策が後手に回った行政に対して、厳しい声が上がる。市民グループで駆除を進めている徳田龍弘さんから札幌の現状が報告された。
徳田龍弘さん:豊平川が札幌の中心部を流れて石狩川に流れていきます。これを放置しておくと下流に向かってヒキガエルが流され、街の中心地にも分布してしまう可能性が
徳田さんが熱心に駆除を進めるのにはわけがある。
徳田龍弘さん:矛盾するんですけれど生き物が好きなので。ヒキガエルも好きです。けれどそれ以上にエゾアカガエルとか
エゾサンショウウオとか、それが減ってしまう要因は放っておけないということで
北海道大学が行なった水槽実験の様子。北海道の在来種、エゾアカガエルのオタマジャクシが、アズマヒキガエルのオタマジャクシを
食べると死んでしまう。底に見える黒い物は全て死骸だ。
北海道大学 北方圏フィールド科学センター 岸田治准教授:
エゾアカガエルは100%死ぬ。毒によって死んだオタマジャクシを他のアカガエルが食べてしまうと、連鎖的に死んでしまう。
これが野外でものすごいインパクトとして、在来種の個体数を減らす可能性は考えられる
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