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[独自記事]7pay不正利用問題、「7iD」に潜んでいた脆弱性の一端が判明
2019/07/12 20:45
セブン&アイ・ホールディングスが決済サービス「7pay(セブンペイ)」の不正利用を受けて外部のIDからアプリへのログインを一時停止した措置について、原因となった脆弱性の一端が明らかになった。日経 xTECHの取材で2019年7月12日までに分かった。外部IDとの認証連携機能の実装に不備があり、パスワードなしで他人のアカウントにログインできる脆弱性があったという。
同社は2019年7月11日午後5時、FacebookやTwitter、LINEなど5つの外部サービスのIDを使ったログインを一時停止した。「各アプリ共通で利用しているオープンIDとの接続部分にセキュリティー上のリスクがある恐れがあるため」(広報)としている。
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この脆弱性は、不正利用が判明した後に外部からの指摘で明らかになったもので、セブン&アイのグループ共通ID「7iD」の認証システムに存在した。外部ID連携機能を使っている人のIDに、他人がパスワードなしにログインしてなりすませるという内容だ。同認証システムは7payを含めて同社の複数のアプリが使っている。
「OpenID Connect」などの認証連携プロトコルは、なりすましを防ぐためのチェック手順を定めている。7iDの認証システムには、このチェック手順が実装されていなかったとみられる。
これとは別に、7iDにログイン後、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を通じて認証システムから取得できるユーザーデータの設計にも問題があった。あるアプリで認証に成功した