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入国管理センター、拒食症のクルド人男性を仮放免 2年ぶりに出所
毎日新聞 2019年7月6日 09時07分(最終更新 7月6日 09時07分)
入国管理法違反の疑いで収容されていたクルド人男性、ユジェル・マーモットさん(32)が先月末に仮放免が認められ、4日午後、約2年ぶりに収容先の法務省東日本入国管理センター(茨城県牛久市)から出た。難民認定を求めているが、収容中に拒食症と診断された。
ユジェルさんは4日、取材に「難民申請が認められずストレスだ。クルド人は難民だからトルコに戻ったら命が危ない」と語った。日本人女性と結婚し関東地方に住む親戚に引き取られた。収容について「狭い所に閉じ込められ、ストレスで食べ物や水を吐いた。喉が痛い」と訴えた。
ユジェルさんは2010年9月、トルコから成田空港へ入国し難民申請。東京都品川区の入管施設から17年5月に牛久市のセンターへ移った。牛久市に移ってから体重は約30キロ減ったという。
収容者への面会を続ける「牛久入管収容所問題を考える会」の田中喜美子代表は「収容期間が半年以上の人が大半で、追い詰められている人もいる。入管行政の人権感覚は国際的にみておかしい」と話した。【安味伸一】
仮放免が認められ、東日本入国管理センターを出たユジュル・マーモットさん=茨城県牛久市内で2019年7月4日、安味伸一撮影
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