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2019年6月22日 4時11分
イギリスの科学雑誌「ネイチャー」は、科学論文の生産性が高い研究機関のランキングを初めて発表し、日本では沖縄科学技術大学院大学が、東京大学や京都大学など規模の大きい大学を抑えて、トップとなりました。
「ネイチャー」は、自然科学の分野で著名な科学雑誌に掲載された論文がいかに効率的に生み出されているか、研究機関の生産性を調べたランキングを初めて発表しました。
それによりますと、1位は分子生物学の分野でノーベル賞受賞者を8人輩出しているアメリカのコールド・スプリング・ハーバー研究所、2位がオーストリア科学技術研究所、3位がイスラエルのワイツマン科学研究所で、欧米の有名大学を抑え比較的小規模な研究機関が上位を占めました。
日本でみますと、沖縄科学技術大学院大学が10位に入り、40位の東京大学、59位の京都大学、93位の名古屋大学、99位の大阪大学など、規模の大きい大学を抑えてトップでした。
沖縄科学技術大学院大学は、教員や学生のほとんどが海外出身、講義や研究も英語で行われる博士課程の大学で、ネイチャーはゲノムの解析などで顕著な成果を上げているとしています。
また論文の数でみたランキングも同時に発表され、1位は中国科学院、2位はアメリカのハーバード大学で、日本のトップは9位の東京大学でした。日本の研究機関からの質の高い論文は減少傾向にあると指摘されていて、ネイチャーは「東京大学はトップ10の大学の中で最も多く減らし、日本全体でも大きく減っている」と指摘しています。
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