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※週末の政治
与野党の脅威に(山本議員と蓮池氏)
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“台風の目”となるか。政治団体「れいわ新選組」の代表を務める山本太郎参院議員(44)が31日、都内の事務所で夏の参院選を念頭に公認候補を発表した。
山本太郎氏が擁立した人物は、元拉致被害者家族会事務局長の蓮池透氏(64)。1週間ほど前、新潟県に住む蓮池氏のもとを訪れ、「何とか力を貸してください」と口説き落としたという。
折しも、永田町で吹き始めた“解散風”に与野党がザワつき始めたタイミング。山本太郎氏は衆参ダブル選の可能性を見据え、蓮池氏が衆参どちらに立候補するかは「参院選の公示までに答えを出す」として明言を避けた。
会見に同席した蓮池氏は、「(山本太郎から)非常に光栄な言葉をたくさんいただき、一念発起した」と出馬の決意を表明。「れいわ新選組」を“インディーズ”と冗談めかして語ったが、同時に「いろんな人が政治に関心を持って投票率が上がれば、ブレークする可能性がある」と意気込んだ。
過去にも政界進出が取り沙汰されたが、「名前が多少は知れ渡っていることで利用されているのかなというのもあった」。一方で、「太郎さんは違う」「政治に興味のない人に対する<こっちを向いてくれよ>という気持ちが伝わってくる」と熱く語った。
■結成1カ月半で寄付金1億5000万円超
驚きなのは、「れいわ新選組」は4月1日に発足したばかりにもかかわらず、現時点で約1億5000万円超の寄付金を集めていることだ。すでに約1万人が献金していて、山本太郎氏は「目標の10億円が集まれば、衆参ダブル選挙に対応できる」と気合十分。少なくとも3億円が集まれば、参院の全国比例と選挙区で計10人の候補を立てる予定だという。
候補者をどの程度立てられるかは寄付金の集まり方次第だが、すでに「3億円は見えたと思っている」(山本太郎氏)というから、参院選に10人擁立はほぼ確実だろう。
「衆参ダブル選がささやかれ、山本議員は選挙情勢が読めない中で、野党再編がどうなるか様子見をしているのでしょう。山本議員も蓮池さんも全国的に知名度があるので、与野党にとって強敵。野党再編が進めば、統一候補になれる可能性があると踏んでいるのではないか。少なくとも、蓮池さんを口説いたことで『れいわ新選組』の存在感はアピールできていると思います」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)
安倍一強を崩す「アリの一穴」となるか。
2019年6月1日 15時0分
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