19/05/04 11:28:15.38 0HQ04/I99.net
元経営者の男性はなぜ差別に加担したか 正義感から「正しいと思い込み」
2019/5/4 07:02
URLリンク(this.kiji.is)
インターネットのブログにあおられ、深刻な差別に加担していた関東在住の60代の男性が4月中旬、横浜市で記者会見した。約20人の報道陣を前に、サングラスとマスク姿で「間違いだった」と謝罪し、経緯を語った。「自分なりの正義感からやっていたが、ただの差別だったと気付いた」という。在日コリアンに「大変な驚きと悲しみ、悔しさ」を与えたと後悔するような行為にのめりこんでしまったのは、なぜか。
▽ネットで情報収集するうちに…
きっかけは、4年ほど前に「余命三年時事日記」というブログを見つけたことだった。
脱サラして興した会社を退職した後、自宅でネットを見る時間が増えた。雑誌やテレビといった既存のメディアにはあまり触れず、情報収集はもっぱらネット。「まとめサイト」を閲覧するうち、在日コリアンへの差別的な書き込みに興味を持った。そこでは頻繁に「余命」という言葉が引用されていた。
「なんだろう」。気になって検索し、このブログに行き着いた。
余命ブログに書かれていたのは「朝鮮人は悪いことをしている」「在日コリアンに日本はやられてしまう」という、今なら荒唐無稽と分かる内容。しかし、当時はそれを本当だと信じ込んだ。余命ブログの運営者を神格化するようになり、「右翼の大物で、日本の裏で大きな力を持っている」とさえ思っていた。
▽退職後、社会とのつながり取り戻したくて
余命ブログは、朝鮮学校への補助金交付を求める弁護士会の声明を批判し、読者に、在日コリアンや反差別運動をしている弁護士への懲戒請求に参加するよう呼び掛けた。
「自分も日本のために何かやらないと」。いても立ってもいられず、住所を登録。するとレターパックが送られてきた。同封されていたのは懲戒請求書などの書類。署名、押印をして返送するという作業を繰り返した。
男性による懲戒請求件数は100件を超えた。書類の中身を全て把握していたわけではなかったが、「正しいことをしているという高揚感があった」。
一方で、余命ブログとのやりとりは妻にばれないようにしていたという。「どこかで後ろめたさがあった」からだ。
内心で後ろめたいと感じながら、これほど夢中になった理由はなんだったのか。
「退職を機に、部下を率いて事業をしていた時の充実感を失った。社会とのつながりを取り戻したかった」と振り返る。さらに「この作業をすることで、新たな『自己承認』を得ていた」とも思うという。そうした感覚の根底には「自分の中に、もともと差別意識があった」。
以下はソース元で