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大人のムスリムから学習指導を受ける子どもたち。教育現場での共生は道半ばだ=2月9日、仙台市青葉区八幡7丁目の仙台マスジド
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イスラム圏から来た人々が仙台市で増えている。礼拝や食事、言語など文化が全く異なる日本社会でイスラム教徒(ムスリム)らは悩みながらも、たくましく生きている。隣人となったムスリムの日常を追った。(報道部・坂本光)
<聖典を音読>
「ビスミッラー(神の名の下に)」
2月上旬、仙台市青葉区八幡7丁目にある市内唯一のモスク「仙台マスジド」で、パキスタン人の男児がおぼつかない発音でアラビア語を音読していた。1節全てを読み上げると、周囲から称賛の声が上がった。
仙台マスジドでは毎週、イスラム教の聖典「コーラン」の勉強会が開かれる。コーランをアラビア語で暗記することは信仰上の義務となる。ムスリム(イスラム教徒)は生涯コーランを読み、学び続ける。
少年はムスリムだが、生まれた時から日本で暮らす。アラビア語は未知の言語だ。イスラム諸国では学校やモスクでアラビア語とコーランを学ぶが、仙台にそうした教育施設はない。
このため、仙台のムスリムらは30年以上前から有志が集まり勉強会を開いてきた。大人が対象だが最近は子連れも目立つ。
勉強会に参加したインドネシア人の大学院生ムハンマド・サルマン・アル・ファリシィさん(24)は「日本で子どもを育てるムスリムは自分の仕事と勉強、子の教育の全てをこなさなければならない」と明かす。
<別メニュー>
ムスリムの子を受け入れる学校の負担も大きい。
小中学校の場合、イスラム教独特の戒律「ハラル」と給食との兼ね合いが難題だ。市健康教育課によると、ムスリムの子は給食のうち主食と牛乳のみ口にし、おかずは自宅から持参するケースが多いという。
市内には戒律を考慮したハラル対応給食を提供する小学校もある。この学校では15人の外国籍児童のうち7人に向け、類似の別メニューを調理している。
焼きそばはソースに動物由来の成分が含まれるため塩焼きそばにする。禁忌の豚肉は鶏肉に替える。どうしても調理の手間は増えてしまう。給食室のハラル専用スペースは狭く、担当も1人だけ。栄養士の女性(58)は「今の人数に提供するだけで手いっぱい。ムスリム専門の学校があった方がいいのでは」とこぼす。
多様な国籍の人々、宗教に触れることで、子どもが互いに国際性を身に付けられるという利点は大きい。だが、解決すべき課題も横たわっている。
3/25(月) 14:40配信
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★1:2019/03/25(月) 17:13:35.33
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