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愛知県豊田市の養豚場で発覚した豚コレラの感染が、この養豚場が豚を出荷していた岐阜、長野、滋賀、大阪の4府県に一気に広がった。長野には、感染が疑われていながら出荷されていた。畜産関係者からは疑問の声が上がった。
「(感染の疑いを把握していたのに)出荷を抑制する措置がとられなかったのはなぜなのか、確認しなければいけない」
長野県の阿部守一知事は6日の会見で、愛知県の対応について苦言を呈した。
長野県は6日午前10時から緊急の対策本部会議を開き、対応を協議。この日から宮田村の養豚場で飼育されている豚約2500頭の殺処分を始める方針だ。
4日に愛知県豊田市の養豚場で食欲不振などの異常が確認され検査を始めていたにもかかわらず、5日朝、長野県に向け子豚が出荷された。
その結果、宮田村の養豚場へ搬入された子豚80頭のうち79頭が陽性であることが判明。これとは別に、この養豚場から長野県松本市内の食肉処理場へ出荷され、感染のリスクは低いと見られていた豚38頭についても、12頭が陽性と確認された。
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